「龙腾网」探访东京国际学校,印式教育特长不仅在于算数
正文翻译
米グーグルやマイクロソフトなど、名だたるグローバル企業のトップにインドにルーツを持つ人が増えている。世界的なリーダーがインドから生まれる背景には、臆さず議論できる英語力や、ITなどの新技術を理解する数学力を身につけた人が多いことも関係ありそうだ。インドの学校と同じカリキュラムで、語学や数学に力を入れた教育を受けられる学校が日本にもできてきた。どんな授業なのか。東京都内のインド式インターナショナルスクール2校を取材した。(目黒隆行)
美国谷歌和微软这些有名的国际企业的高层有很多印度出身的人。世界性的领导从印度诞生有着这样的背景。印度有很多人具有毫不畏缩能进行讨论的英语能力,有着理解IT等新技术的数学能力。和印度学校有着同样教学计划,重视语言和数学教育的学校在日本也开始出现。这到底是什么样的课程呢?这次采访了东京都内的两所印式国际学校。
「数学やITが強みに」日本人の子供を通わせる親の期待
まず訪ねたのは、東京都江戸川区西葛西にあるグローバル・インディアン・インターナショナル・スクール(GIIS)。江戸川区内に三つあるキャンパスに幼稚園児から高校生まで約800人が通う。そのうち3~4割が日本人で、中国やアメリカ国籍の子どもも学んでいる。シンガポールに拠点を置き、UAEやタイなどにも姉妹校を持つ国際的なインター校で、日本には2005年に開校した。
“数学和IT成为长处”日本父母对小孩的期待
首先要去访的是东京都江户川区西葛西的国际印度国际学校(GIIS)。位于江户川区内的三个校园里从幼儿园到高中大约有800名学生。其中3~4成是日本人,还有中国和美国国籍的小孩。这所学校的总校在新加坡,UAE和泰国等地也有姐妹学校,是一所国际学校,日本分校是在2005年开办的。
午前8時半。徒歩や自転車、スクールバスで児童・生徒たちが登校してきた。始業前の校内には、インドの国歌と君が代が流れている。
インド式インター校は、数学やIT教育に力を入れる特色に加え、欧米系のインター校と比べて学費が割安なこともあり、近年日本人の間でも人気が高まっている。日本人の受け入れは、学力などの諸条件をクリアし、クラスの定員に余裕がある場合に限ることもあるという。
早上8点半,通过徒步、自行车和校车,学校里的儿童·学生开始上学。开课前,校内会放印度国歌和日本国歌。
印式国际学校不仅有着重视数学和IT的特色,同时比欧美国际学校学费更加便宜,这几年在日本人中人气也很高。日本人想要进来,必须要通过入学考试,还要满足班级人员的限制。
小学生の子どもを送りに来た日本人の母親(44)に話を聞くと、やはり魅力は語学と算数だという。「英語力が自然につくうえ、インド系なので数学やITが強みになると思って選びました」と話す。「先生方の面倒見も良くて、安心して通わせています」と満足している様子がうかがえた。
小学生の算数の授業を見学した。2年生は15人ほどのクラスを三つに分け、グループで4桁の足し算・引き算をブロックを使いながら考えていた。繰り上がりや繰り下がりがあるときに、違う桁のブロックを使うのがポイントだ。どの桁のブロックをいくつ使えば計算した後の数を表せるのか、英語でにぎやかに相談しながら考えていく様子は楽しそうだ。
我从送小学孩子上学的日本人母亲那里听说,果然印式学校的魅力在于语言和数学。她说,英语自然就掌握了,感觉印度系擅长数学和IT所以选择它。她还满足地说,老师们也都很负责,所以可以安心送孩子上学。
我也惨过了小学生算数的课程。二年级的学生分为15人的三个班级,小组通过筹块来学习四位数的加法和减法。进位退位的时候,使用不同的筹块是特征。通过使用不同数位的筹块来表达计算的数字。一边通过英语活跃交谈,一边来思考的样子非常有趣。
そういえば、インドの人は「12×23」のような、2桁×2桁のかけ算がぱっとできる、という話を耳にしたことがある。実際はすべての人ができるわけではないようだが、この学校でも教えているのだろうか。5年生の教室をのぞくと、赤と青の2種類の棒を使って2桁×2桁を解く「インド式計算法」に、まさに取り組んでいた。日本で習う筆算とは違った答えの導き方があることに驚く。インド人は暗算が得意とも言われているが、こういった計算のトレーニングがその背景にあるのかもしれない。
说起来印度人在计算“12×23”这种两位数×两位数的乘法时,可以一下子算出来。我之前曾听过这样的内容。实际上虽然不是全部人都能做到,不过不知道这个学校是否也有教。我观察5年级教师的时候,发现正在学习使用红色和蓝色两种筹棒进行计算两位数乘两位数的印式计算。我对于有着和日本学习的笔算不同解法而感到惊讶。印度人擅长心算,大概正是因为有着这种计算训练的背景吧。
5年生の臼井まやさん(10)は「友達と一緒に考えながら解いていくのがすごく楽しかった」と笑顔を見せた。先生が一方的に教えるというより、グループで手も口も動かしながら理解を深めているのが特徴的だった。
5年级的学生臼井笑着说,能和朋友们一起思考解决问题时非常快乐的。其特征与其说是老师单方面教授,不如说是小组一起动手动口来加深理解的。
小1から三つの言語が必修
GIIS西葛西キャンパスの校舎の入り口ではガンジー像が生徒たちを迎える
GIISのマドゥ・カナ校長は、「数学は理科やコンピューターなどにも関わるとてもとても重要な科目。子どもたちは黒板に書かれたことだけ学ぶのではなく、自分の手を動かしながら考えることで数学を好きになるのです」と話す。日本には理数系科目に苦手意識を持つ子も少なくないが、「テクノロジーが発達した現代世界では、理数系の科目は子どもたちが必ず身につけなければいけないものになっています。数や身の回りの自然に対して、子どもたちが抱く自然な関心を育ててあげることが大事です」。
从小学一年级开始必须学习三种语言
GIIS西葛西校园的教学楼入口有甘地的雕塑迎接学生。
GIIS的校长这样向我介绍。数学是和理科、计算机等相关的非常重要的科目。并非是让孩子们学习黑板上的内容,而是通过自己动手思考,来喜欢上数学。日本有很多人畏惧数理科,不过在技术日新月异的现代,数理科是孩子们必须掌握的科目。对于数字和自己身边的自然,应该让孩子们慢慢培养对自然的关心。
もう一校は、2004年に江東区に開校した日本初のインド式インター校、インディア・インターナショナル・スクール・イン・ジャパン(IISJ)だ。統廃合で使われなくなった公立中学校の校舎を使っており、見た目はよくある日本の学校。だが足を踏み入れると、こちらの学校でもやはり英語しか聞こえない。理科室の人体模型の説明や掲示物も英語。日本人は生徒も教員もほとんど見当たらない。
10年生(高1相当)の英語の授業のテーマは、「商品のクレームを入れる」。ずいぶん実践的な内容だ。購入した時計に欠陥があり、店にどんなメールを送るか。タイトル、本文の構成、いつまでにどうしてほしいかを議論し、発表していく。
另一所学校是,2004年在江东去区开办的日本第一个印式国际学校。在日印度国家学校,即IISJ。使用着因为合并而关门的公立中学的教学楼,看起来和一般的日本学校无二。不过一旦进入其中,就只能听到英语了。理科教室的人体模型的说明和解释都是英语。日本人的学生和老师都很难看到。
10年级(相当于高一)的英语课的主题是“商品的投诉”。真是非常实践性的内容。购入的钟表有缺陷,然后给店里发邮件。对标题、文本的构成、时间、要求进行讨论,然后发表。
先生の解説中にも教室ではたくさんの手が挙がるが、黒板の近くに置かれたノートパソコンからもひっきりなしに生徒の声が聞こえた。コロナ禍のため、クラスの約半分は自宅からオンラインで参加しているというが、画面の向こうからも発言が止まらない。にぎやかで活気があり、私が学んだ日本の公立中の英語の授業とは内容も雰囲気もかなり違った。
滑らかな英語を話す生徒たちだが、母語が英語とは限らないと聞いて驚いた。家に帰れば、ヒンディー語や日本語を使う人も少なくないという。インド本国でのカリキュラムと同様に、インド式インター校では小1から三つの言語が必修(英語・ヒンディー語・タミル語・日本語など)で、幼いうちから多様な言語を操るのが当たり前なのだ。
老师的讲解中教师中有很多人举手,黑板附近放置有笔记本,接连不断可以从中听到学生的声音。因为新冠疫情,大约有一半学生都是在自己家里网络上课的,不过画面对面的发言也没有停止。非常有活力很热烈,这和我上学时日本公立中学英语课程的内容氛围完全不一样。都是可以流畅说英语的学生,让我震惊得到是其中也不一定都是母语是英语的学生。回到家,使用印地语和日语的人也很多。这和印度本国是一样的教学计划,印式的国际学校从小学一年级就必须要学习三门语言,从小掌握多门语言是理所当然的。
7歳から通い、インター校では珍しくない飛び級もしている日本人の丸山慧さん(14)は、「日本式の授業は受動的な印象がある。ここでは英語で議論する力がつく。この学校を選んで正解でした」。
インドと言えばITに強いというイメージがある。コンピューターの授業も取材した。
7岁开始就上了国际学校,很少见跳级的日本人丸山慧(14)这样说。
日式的课程有种被动的感觉,这里可以掌握用英语讨论的能力。选择这个学校是正确的。
说起印度,有种擅长IT的感觉。我就计算机也进行了采访。
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「CPUとは何ですか?」
「Central Processing Unit,the brain of the computer!(中央処理装置、コンピューターの脳です!)」
先生の問いかけに、児童が元気よく答える。IISJの小学2年生の授業だ。マウスやキーボード、CPUなど、教科書を使ってパソコンの基本的な構造から丁寧に教えていた。
“CPU是什么?”
“「Central Processing Unit,the brain of the computer!(中央处理器,计算机的大脑!)”
对于老师的问题,儿童们朝气十足回答。这是IISJ的小学二年级的课堂。对于鼠标、键盘、CPU等,通过教科书细心交给学生计算机的基本构造。
決して難しい内容ではないが、ふと考えてみるとコンピューターについて教科書を使ってしっかり学んだ経験は私にはなかった。いまはノートパソコンを開かない日はないほどなのに。別の学年の授業では、文書作成ソフトの「ワード」を効率よく使う方法も教えていた。便利なショートカットなどの機能を使いこなせたら、作業がはかどることは間違いない。こうした基礎的なスキルの積み重ねが、後に決定的な差を生み出すのだろうか。もう少し上の学年の授業も見てみよう。
绝对不是复杂的内容,不过仔细想想,我自己并没有通过教科书来学习计算机的经验,明明现在并没有不用笔记本电脑的日子。在其它学年的课堂上,也有教授学生如何高效使用word。通过使用便利的快捷键等功能,然后工作变得更加快捷。这种基础技能的积累,日后会产生决定性的差距的吧。让我们再看看更高学年的课程吧。
今回訪ねた2校ではいずれも、小1からコンピューターの授業があり、学年が上がるとプログラミング言語も学ぶ。Pythonの教科書は600ページを超える厚さで、当たり前だが全て英語。真剣なまなざしで学ぶ高校生の表情が印象的だった。
インド式教育からは、いま世界のどこに行っても、すぐに使える知識やスキルを積極的に教える姿勢が感じられた。インド国民の平均年齢は約28.5歳(日本は47.4歳)。若さあふれる国ならではの柔軟さだろうか。
这次探访的两所学校都从小学一年级开始教计算机,学年上升了就开始学编程。Python的教材超过了600页。当然,全是英语。用认真的眼神进行学习的高中生的表情真让人印象深刻。
从印度教育中可以感受偶倒那种积极教授实用知识和技能的态度。印度国民的平均年龄为28.5岁(日本为47.4岁)。这大概是年轻带来的变通吧。
「日本とインド、双方のために」
インド式インター校がコンピューターの教育に力を入れているのは、その成り立ちとも関係がありそうだ。外国IT人材に対するビザ発給要件緩和などを受け、2000年代に都内のIT企業に勤めるインド人技術者の数が増えた。だが、その子どもたちの受け皿となる学校がなく、家族をインドに残して働くインド人も多かったという。
为了日本和印度双方
印式的国家学校再计算机教育上加大力度是和其发展的过程相关的。随着对外国IT人才的签证要求放缓,2000年代开始东京都内再IT企业任职的印度技术人员增加了。不过因为缺乏可以托管的学校,将家人留在印度的印度人很多。
IISJ理事長のニルマル・ジェインさんは、そうしたインド人の姿を見て学校を作ることを決めたという。ジェインさんは日本に長く暮らし、NHKヒンディー語放送のアナウンサーを務めたほか、他のインター校での教員経験もあった。「欧米系のインター校は学費が高く、日本の公立校には日本語の壁があって、インドから来た子どもたちが通うことができないという問題がありました。インドは家族のつながりを重視する国。インド人向けの学校があれば、家族一緒に日本で暮らすことができると考えたのです」とジェインさんは振り返る。
IISJ的理事长吉因看到印度人这样的情况,决定建立学校。吉因再日本长期生活,不仅担任过NHK印地语放送的主持,还有再其它国际学校担任教员的经验。吉因回顾道,欧美系的国际学校学费昂贵,日本公立学校日语的障碍又很高,印度来的孩子很难去上。印度是非常重视家族联系的国家。如果有面向印度人的学校,那么就可以和家人一起在日本生活了。
幼稚園児と小学生合わせて27人で始まったIISJは、今では幼稚園から高校まで約1000人が通う。横浜にも校舎を持ち児童・生徒数は合わせて約1500人にまで増えた。
ジェインさんは言う。「学校があることで、(若手だけでなく)プロフェッショナルのIT人材も安心して家族で日本に来て働けるようになりました。日本とインド、双方のためになっていると思っています」
インター校を卒業した生徒たちは、どこへ進学するのだろうか。両校はいずれも、日本の高校に相当すると認められており、卒業すれば日本の大学受験の資格も得られる。米国や英国、カナダ、オーストラリアなどの英語圏や、母国のインドの大学に進学する生徒も多いが、近年はコロナ禍の影響で、早稲田や慶応、名古屋や筑波など日本の大学を選ぶ生徒が多かったという。
IISJ最开始包含幼儿园和小学只有27人,但现在从幼儿园到高中有1000人。横滨也有校舍,加上那里的儿童和学生,大约能有1500人。
按照吉因的说法,建立学校,那么专业的IT人才也可以安心和家人一起再日本工作了。这对日本和印度双方都有利。
那么国际学校毕业的学生,要继续到哪里深造呢?这两所学校都被承认有日本高中的水平,毕业的话就有靠日本大学的资格。上美国、英国、加拿大、澳大利亚等英语圈的国家,或者母国印度的大学的学生也很多。不过因为新冠疫情的影响,选择早稻田、庆应、名古屋和筑波等日本大学的学生也很多。
GIISの12年生(高3相当)のディティプリア・パンダさん(17)は今秋、コンピューター理工学専門の会津大に進学し、AI(人工知能)エンジニアをめざす。他の大学も検討したが、コンピューターに特化して学べるところが決め手になったという。「世界中でインドの人が活躍していることを誇りに思います。私もグーグルやマイクロソフトのようなところでキャリアを積みたい。目標に向けて頑張ります」と話す。
GIIS的12年级生(高三)的庞达(17)今年秋天入学了计算机理工专业的会津大学,准备以AI工程师为目标。其它大学虽然也考虑过,不过还是决定选择特化计算机的学校。他说很以世界上印度的人活跃为骄傲。自己也想去到谷歌和微软那样的公司里去。正朝着目标努力。
幼稚園からGIISに通った日本人の12年生林萌望さん(17)は、米国かオーストラリアの大学に今秋進学する。「英語が話せるのは日本人の自分にとって強み。学校では人前で発表する機会が多かったので、家族からはプレゼンがうまいと言われている」と話した。看護学やスポーツ関係の医療について学びたいという。
IISJでは取材に訪れた日、卒業を控えた生徒のための講演会が開かれていた。楽天で働くインド人のエンジニア(24)が、インド出身で米グーグルCEOのピチャイ氏らを挙げ、世界にインパクトを与える仕事のやりがいを語っていた。参加したサニカ・デシュマクさん(16)は、「コンピューターサイエンスを大学でもっと学びたい」と目を輝かせた。世界で活躍するお手本がたくさんいる生徒たちが、少しうらやましくなった。
从幼儿园开始上GIIS的日本人12年级生的林萌望(17)也准备再今年秋天去美国或者澳大利亚求学。她说能说英语是作为日本人的自己的长处。学校里因为有很多在别人面前表达的机会,所以家人都说自己存在感很强。准备想要学习看护学和体育医疗相关的内容。
到IISJ采访那天,有召开针对毕业生的讲演。在乐天工作的印度人工程师(24)举例印度出身在美国谷歌担任CEO的皮查伊,认为给世界冲击时印度人工作的价值。参加的萨尼卡(16)露出憧憬的神情,说想要在大学更多学习计算机科学技术。对于这些可以以世界上活跃对象为目标得到学生们,我感觉有点羡慕了。
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